オカノリ(陸海苔)

 

海がなくても海苔の味?「陸の海苔」

 江戸時代から陸の海苔として食べられているオカノリ。

オカノリは、海苔よりも薄く柔らかで舌触りもよく、海苔とは違った新しい味わいと食感に出会えます。 

葉には旨味が凝縮されており、生で食べるとオクラのようなトロトロとした粘り気があります。火に炙ると、海苔のような香ばしい風味になり、醤油などと和えて食べるのがおすすめです。


しんしゅう屋の畑で育つオカノリ


江戸時代には海苔の代わりとして食される

『重修本草綱目啓蒙 十一隰草』に見られるオカノリの記述

 江戸時代には海苔の代わりとして楽しまれていた野菜ですが、冬葵の一種として認識されていました。
『重修本草綱目啓蒙 十一隰草』には、「冬葵の生の葉を採って焙っておき、乾き海苔の代わりとする。冬葵の一種に、波打っていて平らでないものがあるが、最もよいものである。其の草をオカノリと呼ぶ。」とあり、冬葵とオカノリを区別していました。また、乾き海苔の代わりとして食べられていたこともわかります。


*しんしゅう屋のオカノリの旬は5月〜9月


しんしゅう屋の畑で花を咲かせるオカノリ/花もフユアオイによく似ています





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