ディル(イノンド)

 

5000年前から世界中を魅了するハーブ

 フレッシュで独特の香りを持つハーブのディル。アクセントとして使うと、食欲をそそります。

「ディル」という言葉自体は古い北欧の言葉に由来し、「落ち着く」「落ち着かせる」という意味を持っています。

原産地は地中海周辺と西アジアで、少なくとも5000年以上前からメディカルハーブ(薬草)として栽培され、古代エジプトのパピルスや写本にも、ディルの存在が伺えます。


アリストテレスの同僚であったテオプラストスの手記には、古代ギリシャにおけるのディルの用いられ方が記されており、古代ローマの政治家マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウスは、消化を良くするためのディルを使ったレシピを記録していました。



しんしゅう屋の畑で育つディル/ニンジンとよく似た黄色い花を咲かせます


食事のハーモニーを奏でるディル

 古代から愛されるディルですが、現代においてはロシア料理やポーランド料理にも欠かせないハーブで、ピクルスや塩漬けの鮭、ボルシチなどのスープやサラダに使われます。
種には少し辛味があり、インドカレーのスパイスとして使われたり、口臭を消すためにそのまま口にしたりします。
また、食べ過ぎや飲みすぎ、胃もたれのときにはディルの種をよく噛んだり、紅茶に入れたりするそうです。 

 

 

 

*しんしゅう屋のディルの旬は6月〜9月


収穫したてのディルをまぶして出来上がり/幅広い料理に使うことができます





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